禅料理

隠れ家のようなお店で、禅料理をいただきました。ネットで調べると、最寄り駅から、10分?15分?くらい歩いたところにあります。Yahoo!MAPで位置情報を確認しながらお店を探しました。確かに目的地を示しているのだけど、ない?いえいえ、通り過ぎてたのです。ほんとうに、小さな一軒家。正確にいうと、入り口が目立たないのです。開けてもいいのかしら?と思ってしまうたたずまいです。


お店の名前は、蔬菜坊(そさいぼう)です。蔬菜とは、野菜のことです。今回のご縁は、エピキュリアン主催の「禅料理と料理長のお話を聴く会」です。参加者8名、私のように初参加の人5名、リピーターの人3名でした。みなさん、禅料理にひかれて参加されたようです。おとうさんとおかあさんのお二人で、お料理はもちろん、食器、おしぼり、全てにこだわりをもって、心をこめたおもてなしでした。


ところで、蔬菜坊の禅料理とは、「尊い大自然の命を戴き、その事は、大宇宙となコンタクトを通じて、命を命に取り込み、摂理の循環を通して、私たちが生かされているという事を、改めて感じられることにポイントを置いています。」とおかあさんのレジュメにあります。この表現の中にも、熱いものだけではなく、すべてに愛と感謝と強い信念を感じました。そして、気配りがきめ細かいかたです。


メインのお鍋の前に、料理長のおとうさんからお話がありました。ひとつひとつの素材のお話しには、優しい口調と微笑みの中に、日本の古き良きものへの愛情が感じられ、また、それを一日でも長く守り、さらに究めていこうとする強い気持ちが感じられ、思わず、涙が出てきました。私も、日々もっと真剣に生きなきゃなぁと、生き方を教えられた気がしました。またリピートしたいお店です。感謝。