平成元号の秘話と思い出

2月27日、朝の時計がわりのNHKおはよう日本」から流れてきたのは、30年前平成の選定に関わった民間人が初めてインタビューに応じたというニュースでした。議事録は存在しないとされ、公表もされていない元号に関する懇談会の内容があきらかになったとのことです。インタビューに応じたのは早稲田大学の元総長・西原春夫氏    https://tvtopic.goo.ne.jp/kansai/program/nhk/25441/796052/

官邸の一室に集められた8人の有識者。。。興味のあるかたは、上記のネットを読んでください。私の耳が、ビビッときたのは、後半です。「平成という時代を振り返って西原さんは戦争のない時代をおくることができた。これは大変なこと。毎日がいつもどおりだったこれがいかに幸せか。戦争を経験したものにとってはいつもどおりは大変幸せと話した」

これを聴いた時(朝食の準備をしながらなので)、ふと結婚前のことを思い出しました。墓参りの帰りに、親戚の家に行った時、伯母さん(祖母の妹さん)が漏らしたひと言です。「普通が一番、普通が一番だよ」たばこをふかしながら、ポツリと漏らした言葉、その時はそう思いました。しかし、時間が経つほどに、短い時間に人生を回想して、絞り出したはなむけの言葉だと思うようになりました。

何しろ父の伯母さんです。初めて会った時から、品のいいおばあちゃんで、いつ会っても、口数は少なく、ニコニコしていました。しかし、父の緊張がわかり、自然に私も緊張していました。伯母は、家族のために、後妻として嫁ぎ、父の学費も伯母が出してくれていたと聴いていました。戦争によって違う人生を歩むことになったのかもしれません。平成の次の元号も、ぜひ平和の祈りを込めてほしいなぁ。