仙台市天文台

今年も3月11日をむかえます。東日本大震災から8年になります。先週半ばから、被災地の今の姿やこれまでの復興の経緯を伝える報道が多く見受けられます。日常に追われると、被災地に寄り添う心を忘れてしまうので、報道は大切だなぁと感じます。予定通りに進まない復興を目の前にし、2019年3月8日現在、行方不明者は、2533人(Yニュースより)という数字を知り、つらくなります。


そんな時、仙台市天文台が制作したプラレタリウム番組の話題が、NHKで放送されました。2018年の「星空とともに」に続く、第2章となる「星よりも、遠くへ」です。内容は「2011年3月11日のあの夜、地上の悲惨さとはまるで対照的に美しく輝いていた星空をプラネタリウムにして、あの日人々が感じた言葉を朗読に載せて送る番組(仙台つーしん引用)」です。13日月曜日に特集されます。


大都市である仙台も、震災により明かりが消えて、美しい星空が現れたようです。同じ空は、岩手の三陸海岸にも続き、津波で娘と孫を亡くした女性が星となった2人に語りかける言葉や、津波で流された自宅に閉じ込められ、9日間、星空を眺めながら救出を待ったという若い男性の言葉が含まれているようでした。


さらに、震災当時、9歳10歳の小学生だった子どもたちが、高校生になり、当時の悲しみ、苦しみ、戸惑いなどの気持ちを語り始めているようです。震災当時、小中高生だった若い人たちが、風化させてはいけないという気持ちと、子どもだったため押し殺してきた気持ちを語り始めたのは、新たな動きだと感じます。私は、そんな子どもたちの歩みを応援する、大人のひとりでありたいと思いました。

 

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